12/17（木）恒例のTNBトークインサロンが開催されました。この度は「途上国における日本企業のビジネスの可能性」について米国NPO法人コペルニク共同創設者兼CEOの中村氏をお招きしご講演いただきました。コペルニクは世界中の企業、途上国を支援している市民団体、そして途上国を経済面で支援する支援者をネット上でつなぎ、途上国の中でも支援が行き届かない人々へ問題解決の為のテクノロジを届け、生活の質を上げるなどの支援活動を行っております。この度のご講演では、テクノロジが問題を解決した事例などをご紹介頂きました。中でも電気が届いていない地域では主として灯油ランプが使用されており、コストが高く、本を読むのもままならないぐらい薄暗い。コペルニクでは太陽光で十分な明るさを確保できるソーラーライトを提供し、コスト負担を少なくし、更には夜でも作業ができるようにするなど、生活の質が改善された事例。また今までは大量の薪を必要とし、有害な煙によって多くの死者が発生していた調理場に、燃焼効率の良い調理コンロが導入された事例。人間の生活には必要不可欠な水であるが、汚い水を生活用水として使用しなければならない地域では病気などのリスクが高く、それを解決するため簡単に水を浄化できる浄水器を提供し、きれいな水を使えるようにした事例などをご紹介いただきました。このようなさまざまなテクノロジを生み出しているのがベンチャー企業であり、コペルニクスではそのテクノロジを現地の人たちがビジネスとして成り立つ仕組みを作り、貧困層のさまざまな問題を解決しております。現地、企業、支援者をマッチングし、新たなビジネスモデルを作ることはまさにイノベーションの原点であり、トークインサロンへご参加いただいた経営者、各団体の皆様にとってはとても興味深いご講演となりました。クリスマスが差し迫った仙台に、沢山の気付きというプレゼントをいただきありがとうございました。ご講演後には中村氏を囲んでの懇親会も行われました。